住所:徳島県小松島市立江町若松13

      宗派:真言宗高野派

      本尊:延命地蔵菩薩

      真言:「おん かかかび さんまえい そわか」

      詠歌:「いつかさて 西の住まいの 我が立江 弘誓の舟に 乗りて到らむ」

      縁起:立江のお地蔵さんの名で広く親しまれ、崇められているお寺です。奈良時代、行基菩薩がここを訪れた時、一羽の自鷺が飛んできて、橋の上にとまりました。「これ仏の導きなり」と言って、直ちに伽藍を建立したのが立江寺のはじまりです。
昔から四国の関所と言われ、「心正しからざる者は恐れおののき、足が震えて、よくお詣りしない」と言われているくらい霊験あらたかなお寺です。昔、石見の国(島根県)のお京という女性が悪事を働き、その罪滅ぼしのためか、あるいは追手から逃れるためか、遍路になってお四国参りをしました。ところが立江寺の本堂にぬかずくやいなや、お京の黒髪はたちまち逆立ちとなり、本堂の鐘の緒に巻き上げられました。後悔した彼女は、信心し、仏の道に入ったということです。
先年、火災のため本堂は焼けましたが、全国の信者の力により再建されました。


inserted by FC2 system