住所:徳島県阿波郡市場町切幡観音129

     宗派:真言宗高野派

     本尊:千手観音菩薩

     真言:「おん ばざら たらま きりく」

     詠歌:「欲心を ただひとすじに 切幡寺 後の世までの 障りとぞなる」

    縁起:昔、お大師さんが四国を廻られた時、山のふもとで一人の女が毎日機を織って暮らしていました。大師は機織りの女に、布を分けてくれるように頼みましたところ、その女は惜しげもなく、機織りの布を途中から切り、大師に差上げました。大師は大変喜ばれ、何か願いごとはないか、と尋ねました。その女は、「千手観音となって衆生を救いたい」と答えました。大師はその心に感心し、直ちにその場で千手観音の像を刻み、機織りの女を得度させたところ、彼女はそのまま千手観音の姿、すなわち仏様になったと言われています。このことから山号を得度山と言い、機織りの布を切ったところから切幡の名が生まれたということです。



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