住所:香川県大川郡長尾町多和兼割96

      宗派:真言宗大覚寺派

      本尊:薬師如来

      真言:「おん ころころ せんだり まとぅぎ そわか」

      詠歌:「なむ薬師 諸病なかれと 願いつつ 詣れる人は 大窪の寺」

      縁起:四国88ケ所とは、88の煩悩を除き、88の功徳をもたらすところからお大師様が定められたものですが、この大窪寺が最後の札所で、奈良時代、元正天皇の頃、行基菩薩が開いたものです。弘法大師が唐の国から帰られて後、現在の大窪寺の奥の院の岩穴で修行され、大きな窪の傍らにお堂を建て、自ら刻まれた薬師如来を奉納されたところから大窪寺の名が生まれたものです。
弘法大師は四国を廻られる時、ずっと持っておられた杖を大窪寺に納め、ここを四国88番の霊場の結願所と定められました。上番から打ち始めたお遍路さんは、この88番大窪寺で打ち納めとなるわけで、続けてお詣りする人は杖を持ち帰りますが、打ち納めの人は金剛杖を大窪寺に納めるのがならわしです。


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