住所:香川県大川郡長尾町西653

      宗派:天台宗

      本尊:聖観世音菩薩

      真言:「おん あろりきゃ そわか」

      詠歌:「あしびきの 山鳥の尾の 長尾寺 秋の夜すがら 御名を唱えよ」

      縁起:長尾寺の山号は、志度寺と同じく補陀落山です。補陀落とは、仏教の言葉で、印度の南の端、観音様の住む八角形の山、観音の霊地のことで、観音様をあらわす山号です。今から1200年余り昔の天平年間、行基菩薩が開いたお寺で、後、弘法大師が再建されました。その後も戦乱のため寺は焼けましたが、高松藩のお殿様、松平候が1681年に再建し、その時、真言宗から天台宗に改められたものです。
長尾寺の珍らしい行事に『力餅』があります。毎年正月7日の大法会に、48貫(170Kg)もある大鏡餅を運ぶ、力自慢の行事です。また、源義経の愛妾、静御前は長尾町の東の方、現在の大内町小磯で生まれました。彼女は若い頃、京に上り白拍子(遊女)となり、義経に見そめられたものですが、鎌倉・鶴ヶ岡八幡宮で 「吉野山 峰の白雪 踏み分けて 入りにし人の 跡ぞ恋しき」 と唄ったのが、頼朝の怒りに触れた話は有名です。義経と別れてからは讃岐に帰り、長尾寺にも参詣し、髪を切り得度し、この地で一生を終ったと伝えられています。



inserted by FC2 system