住所:香川県高松市中山町1506

      宗派:天台宗

      本尊:千手観音菩薩

      真言:「おん ばざら たらまきりく」

      詠歌:「宵の間の たえふるしもの 消えぬれば あとこそ鐘の 勤行の声」

      縁起:今から1150年前、弘法大師の甥にあたる智証大師がこの山に来られた時、白髪の老人が現われ、「この地は観世音菩薩の霊地である。法華三味の道場を作り、観世音菩薩を刻むように」と言って姿を消しました。そこでほこらを建て、祀られたのが根香寺の始めです。その後、弘法大師がこの青峰に登られた時、けやきの木の下に白猿を連れた老人がおり、この地で修行するように言いました。そこで、大師は香木で観音像を刻みました。その香りがあまりにも高いところから根香寺と名づけたものです。また、その木の香が川に流れて香るところから、香りのよい川、すなわち香川の名が生れたそうです。
昔、この青峰に牛鬼が住み、付近を荒らし、里人を苦しめていました。そこで、山田蔵人徳兵衛という弓矢の名人が、その牛鬼を退治しようと山の中を探しましたが見つかりません。そこで根香寺の本尊に祈り、断食してついに牛鬼を討ち取りました。その牛鬼の像は境内に建てられていますが、牛鬼を討ち取った山田徳兵衛は豊臣秀吉の家来だったと言われています。

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