住所:香川県坂出市西庄町八十場1713‐2

      宗派:真言宗御室派

      本尊:十一面観世音菩薩

      真言:「おん まか きゃろにきゃ そわか」

      詠歌:「十楽の 浮き世の中を 尋ぬべし 天皇さえも さすらいぞある」

      縁起:弘仁年間に、弘法大師が開創したお寺です。この高照院は、このあたりでは天皇寺、あるいは天皇さんの名で呼ばれている、崇徳天皇ゆかりのお寺です。崇徳天皇は今から800年ほど前の天皇で、島羽天皇のあとを承けて天皇の位につかれましたが、間もなく位を弟の近衞天皇に、更につづいて後白河天皇に奪われました。心穏やかでない崇徳天皇は藤原氏と組んで兵を起しましたが敗れ、讃岐の国に島流しとなったのです。これがいわゆる保元の乱で、崇徳天皇は都、京都を恋いながら46歳で讃岐で亡くなられた悲劇の天皇です。その時、天皇の柩をしばらくこのお寺に置き、付近の泉の水で遺体を清めたところから、天皇寺と呼ばれるようになったものです。


inserted by FC2 system