住所:愛媛県松山市石手2−9−21

      宗派:真言宗豊山派

      本尊:薬師如来

      真言:「おん ころころ せんだり まとぅぎ そわか」

      詠歌:「西方を よそとは見まじ 安養の 寺に詣りて 受くる十楽」

      縁起:神亀五年(728年)、聖武天皇の勅命を受けた伊予の大守、越智玉澄が鎮護国家の道場として伽藍を建立し、安養寺と名付けたのがはじまりで、翌年の天平元年に行基菩薩が来錫して薬師如来を刻み、それを本尊として開創した寺です。
四国遍路の元祖、衛門三郎はもともと強欲な男で、托鉢僧として訪れた大師の鉄鉢を割り、追い払ってしまいました。すると翌日から8人の子供たちが次々と急死、前非を悔いた三郎は大師を求めて四国中を廻り、今際の際についに大師に出会いました。大師は三郎を許し、小石に「衛門三郎再来」と記して、その手に握らせました。間もなく、伊予の領主河野息利に、その小石を握り締めた子供が誕生し、三郎の再来とわかったということです。その石がこの寺の宝物館におさめられたところから、石手寺と改められたものです。 本堂、仁王門、三重塔などいずれも鎌倉時代のもので、国宝、重要文化財に指定されております。お寺の規模と言い、長い歴史、古い由緒、参詣者の数など、四国88ケ所の中でも指折りのお寺です。松山の人々は石手のお大師さんと言って親しみ、どんな大雨の日でもお詣りの線香の煙が絶えることはありません。






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