住所:愛媛県東宇和郡宇和町明石201

      宗派:天台宗寺門派

      本尊:千手観音菩薩

      真言:「おん ばざら たらま きりく」

      詠歌:「きくならく 千手不思議の 誓いには 大盤石も 軽くあげ石」

      縁起:奈良時代、欽明天皇の勅願により建てられたお寺です。のち、源頼朝もお堂を建て、母親の池の禅尼の冥福を祈ったところから、山号を源光山と呼ぶようになったものです。
昔、女神が山のふもとにあった大石を、一夜のうちに山の上まで運びあげようとしました。ところが天の邪鬼がいて、石をかついで登る女神の後から「コケコッコ」と朝を告げる鶏の鳴き声を真似ました。女神は、こんなはずではなかったが、と思いながらもその場に石を下ろして消えました。その大石は今も奥の院にありますが、その前に小石を積んで祈れば、願いごとがかなえられると言われています。夜明けに石を下ろしたところから、明石寺と呼ばれていますが、大きな石を担ぎ上げたところから、「あげいしさん」の名が生まれたとも言われています。


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